問われる女性の働き方!求められるワークライフバランスの実現

女性が光り輝く社会の実現など女性に対する期待の声は年々大きくなっています。「結婚や妊娠、出産などのライフイベントをきっかけに退職して家庭に入る」という流れを改め、女性が生涯にわたって仕事を続けるような社会の実現が必要。やりがいや面白みを仕事に求める女性の思いにどのように応えていけるかも大きなカギです。詳細について見てみましょう。

ますます女性が活躍する社会

働き方改革やワークライフバランスなど、女性の社会進出が当たり前になってきました。少子高齢化社会の到来やグローバル化の流れも顕著であり、労働人口の確保という観点からもますます女性に対する期待の声は高まることになるでしょう。多くの企業が女性の雇用に積極的になったこともさることながら、女性が働きやすい職場づくりにも注力したことで、結婚や妊娠を契機に会社を退職するという女性の数は以前に比べて圧倒的に少なくなっています。女性の管理職登用や育児休暇の積極的取得、フレックスタイムの導入など福利厚生面の充実も女性を意識しての取り組みといえるのではないでしょうか。

プライベートの充実が不可欠!

女性の仕事に対する価値観やモチベーションについても、近年では大きく変化を見せています。「仕事は結婚するまで」という従来のような考え方をする人は減少し、仕事は生涯をかけて行うものという認識を持つ人が増えているのも確かです。そんな女性たちが、仕事に求めているのは、プライベートとの両立やライフイベントに左右されることがないような環境といえるでしょう。男性にとっても仕事とプライベートを充実させることは必要という意識は広がりを見せていますが、女性の方がより強く意識していることがわかります。男性よりも女性の方がオンオフをしっかりと区別したいといえるのかもしれません。

機運が高まるワークライフバランス!女性活躍のカギに

ワークライフバランスという言葉を、ここ数年で度々のように耳にする機会が増えてきました。内閣府の説明を要約すると、「国民一人ひとりが充実感ややりがいを持って働き、責任を果たすとともに家庭生活や地域社会でも、それぞれに活動することができる社会」ということです。内閣府がこのような働き方を先頭に立って進めている背景には、女性の社会進出を後押しするとともに、男性にも家事や育児に積極的に参加して欲しいという思いがあります。かつてのような「男性は仕事、女性は家庭」といった風潮を改め男女が協力し合うことで、結果的に女性の就労の機会を増やしていきたいという目論見です。

やりがいがモチベーションアップにつながる!?

仕事を持つ多くの女性が理想にしているのが、面白さややりがいを感じることができる仕事に就くことです。「どうせ働くなら、自分の知識や教養を高めることにつながる仕事がしたい」と思うのも普通ではないでしょうか。面白くて興味関心を持つことであれば、自ずとモチベーションアップにもつながります。職業によっては、資格取得をして自分の価値を高めておくことも有意義なことです。スキルアップやキャリアアップにもつながるでしょう。加えて、手に職をつけておくことで、妊娠や出産でのブランクを余儀なくされても、復職する時に大きなアドバンテージになります。

まだまだ道半ば!日本の有給休暇消化率

有給休暇が取得しやすいことも、プライベートを充実させるためには重要なポイントです。日本の企業でも近年では、有給休暇の取得を義務付けるなどといった取り組みがスタートしましたが、まだまだ道半ばという印象は否めません。有給休暇の消化率の悪さは、先進国の中でも目立っており、大きな課題といえるでしょう。フランスやスペイン、香港などが100%なのに対して、日本は50%前後という現状をいかにして打開していくかがカギとなってきます。有給休暇が気軽に取得できる環境が整うことで、女性が安心して勤務できるようになります。

求められるのはマネジメントスキル

「いつかは子どもが欲しい」という思いを持つ女性も多いかもしれません。子どもを生むことになれば、当然ながら、一定期間は仕事から離れることになり、キャリアシフトやキャリアダウンにつながることになるのではないでしょうか。出産は女性だけに与えられた重大なライフイベントだけに、その機会を逃したくないというのも女性の本音かもしれません。出産や育児に伴うキャリアシフトやキャリアダウンを回避したいなら、マネジメントスキルを身につけておくのがおすすめです。日本では、2030年までに女性管理職の割合を全体の30%以上にするという目標を掲げており、女性がマネジメントスキルをつけることで活躍の幅は大きく広がることになるでしょう。現状では、10%にも達していないだけに、多くの女性にチャンスがあります。

プライベートの充実!自分自身のスキルアップも必要

ワークライフバランスや働き方改革など、女性にとって仕事がしやすい環境づくりに向けての取り組みが進められています。一方、出産や育児などのライフイベントにより、キャリアシフトやキャリアダウンを余儀なくされる女性がいることも現実。政府や企業による女性への配慮も進められていますが、マネジメントスキルの習得など女性自身の努力も必要不可欠です。