ユーザーに情報や魅力を伝え、目的を達成するための要素として文章もビジュアルと同じくらい大切です。ホームページに記載されるテキスト情報は流し読みされる割合が高いため、読みやすく簡潔に伝える文章を配置する必要があります。今回はより読みやすく理解されやすい文章の書き方を紹介させていただきます。
意識すべきは「読みやすい」「わかりやすい」
文章を書く上で最も意識すべきは「読みやすい」「わかりやすい」の2点です。せっかくユーザーがホームページを訪れたのに文章の構成が残念であると離脱の危険性もあり、目的の達成度に影響が出てきます。「読みやすい」「わかりやすい」と思わせるポイントはこちらになります。
文章について
1、簡潔な文章を心がける
1つのコンテンツに対しての文章があまりに長くなるとユーザーの読む気が削がれてしまいます。また長文は情報が散漫になることが多いので、できるだけ簡潔な文章を心がけましょう。
2、改行、段落や「、(読点)」の位置を調整する
改行や段落、読点を適切に使うことで文章は読みやすくなります。基本的に新しい話題に移る場合は新しい段落を付け、話題を転換する際には改行を使用しましょう。また言葉の区切りに合わせて読点をいれると、より伝わりやすくなります。
3、見出しを付ける
見出しをつけることで流し読みでも目に入り、大まかな内容を理解させることができます。ユーザーが求めた情報にたどり着きやすくなり、見た目にもメリハリができるので積極的に付けていきましょう。
4、項目ごとの文章量を整える
たとえば項目が横に並ぶときに、左の項目が5行の文章量であるのに対し、右の項目が2行であると、ユーザーに対して読みずらさを与えてしまうほか、デザイン面での見た目も良くありません。項目が並ぶ場合は文章量をできるだけ揃えましょう。
5、表記ルールを設ける
多くの場合ルールを設けずに文章を作成していると「表記ゆれ」が起きてしまいます。文字の種類や送り仮名など、ホームページ全体で表記ルールを整えましょう。例えば文字の種類による表記ゆれは【ヶ月 / ヵ月】や【りんご / 林檎】など漢字やひらがなの変換により発生します。また送り仮名では【見積もり / 見積り】、また英語表記に関しても【HP / ホームページ】のように英単語にするかカタカナにするかで表記ゆれは発生します。
表記ゆれが起こると読みにくい印象を与え、検索キーワードにも影響する場合がありますので事前に確認しておきましょう。
漢字の使用について
1、漢字の使用率を意識する
ホームページの文章に限らず、読みやすい文章の法則として漢字3割:ひらがな7割を意識すると良いと言われています。漢字、ひらがなどちらかに偏らずに適切なバランス良く使用しましょう。
2、難しい漢字の使用を避ける
文章を考えている側としては変換で簡単に漢字を配置することができますが、ユーザーはそうではありません。もし文中に読めない漢字があったとしてスルーされてしまい伝えきれないばかりか、多発するとユーザーの離脱につながる危険性があります。
3、ひらがなに直した方が良い漢字
普段使用している漢字でも、ひらがな書きを推奨されている漢字や、読みが沢山あり誤読してしまう漢字がありますのでわかる範囲でも意識して直していきましょう。
例
今から→いまから
後で→あとで
致します→いたします
頂きます→いただきます
私達→私たち
上記のように読みやすく漢字を平仮名に直すことは一般的に「漢字をひらく」と表現します。厳密にルールが定まっているわけではありませんが、表記ゆれにもつながるのでルールを定めておきましょう。
数字での表現について
1、数字を交えた表現で具体性を出す
実績数や値段など、数字を使用してアピールするとより具体性が出ます。ユーザーにとっても数字は大きな判断となりますのでぜひ実績や効果を数値で表せないか検討してみましょう。
2、半角表記で統一しましょう
こちらは英語表記にも該当することですが、ホームページ上で文章を掲載する際、英数字は半角表記で統一するというルールがあります。こちらは読みやすくするという点もありますが他にも、
- 通常ブラウザで行われる英単語が途中で改行されないようにする自動処理の対象にならない
- URLや電話番号などが全角だとリンクとして認識されない
などの理由があります。ただ絶対に使用してはいけないというわけではありませんので、商品名や会社名など特別な理由がある場合は全角でも問題ありません。
画像で表現するのも1つの手段
何かについて説明するときに、あまりに長文になってしまったり、理解が難しくなってしまう場合など図などの画像で表現するほうに思考を切り替えましょう。何百字の文章より1枚の画像の方がユーザーが理解しやすくなります。
まとめ
ホームページを作成する際に文章を考えることはとても大変な作業になりますが、それだけユーザーにとっても重要な要素となっています。ユーザーにとって「読みやすい」、「わかりやすい」を意識して検討を行いましょう。