ホームページに必要なサーバーとは?

ホームページを開設するためによく出てくる言葉として、「サーバー」という言葉があります。なんとなくはわかるが仕組みや、準備の仕方がよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

今回はサーバーについての説明、準備の仕方を解説しています。

サーバーについて

サーバーは簡潔に説明すると、ホームページやメールなどの情報を保管し、パソコンやスマートフォンといった端末からのリクエストに対して保管したデータを配信できるもの、をサーバーと呼びます。

現在この記事を閲覧されている方で表すと、

お手元の端末で使用しているブラウザからサーバーへ、Smarge Magazineの表示をリクエストし、それに対してサーバーはSmarge Magazineの情報を配信します。その情報からブラウザが内容を表示して記事を見られているという状況となります。

またサーバーといっても、サイトの情報を配信する「Webサーバー」や、メールの送受信をするための「メールサーバー」など複数の種類があります。ホームページを開設するにあたりWebサーバーは必須となり、状況によりメールサーバーも必要となりますのでこちらも簡単に説明ができればと思います。

サーバーは、ホームページを公開する上で必ず用意しなくてはいけない

ホームページを表示する際の内部的な流れとしては、まずURL(インターネット上の住所)からブラウザはデータが保管されているサーバーを探し、リクエストが送られたサーバーは、保管しているデータの中から対象となるデータをブラウザへと転送します。そのデータの中身は文章の書かれたHTMLファイルや、ページ内の構成や見た目を整える役割のあるCSSファイル、画像ファイルなどが入っています。転送されたデータは、ブラウザにより変換され、閲覧できるようになります。

このようにWebサーバーは、ホームページの情報をリクエストされた際にその情報を配信する必要があるため、ホームページを公開するには必ず必要なサーバーとなります。

メールサーバーとは

メールサーバーとは、メールの送受信の役割を持つサーバーを指しており、メールを送信する役割を持つ「SMTPサーバー」、メールを受信する役割を持つ「POP3サーバー」とのそれぞれ分類されます。

また送受信に関するサーバーだけでなく各ドメインのIPアドレスを管理している「DNSサーバー」も関係します。メールソフトを設定する際には契約されるサーバー情報から、各サーバー名などを確認しましょう。

サーバーの準備方法について

サーバーを利用する方法は、レンタルサーバー、自社サーバーなどの方法がありますが、「サーバーってよくわからない」という方にはレンタルサーバーをお勧めいたします。自社サーバーというのは自社設備でサーバーを設置し運営するという内容になりますが、設置するまでの労力、設置してからセキュリティー面、監視といった面で専門性が必要となります。

一方レンタルサーバーでは設備が必要でなくすぐに利用を開始でき、サーバーの運用・監視はレンタルサーバー会社側で行ってくれます。特別サーバーのカスタマイズがしたいなどの要望がない限りレンタルサーバーが良いでしょう。

レンタルサーバーについて

サーバーをレンタルして利用するサービスです。上記で説明した通り、設備はサーバー会社が提供するものを使用し、会社や自宅からそのサーバーにアクセスして利用します。またトラブル対応やメンテナンスなども業者が行なってくれるため、安心して利用が出来ます。

どこのレンタルサーバーがいいかわからない場合は「レンタルサーバー」と検索を行い、上位に出てくる大手のサーバー会社を比較検討されると良いでしょう。選ぶ際のポイントとして値段、運用実績というのも大きい判断材料となりますが、それ以外にも以下のような内容も確認してみると良いかと思います。

サポート対応が良さそうか

何かを聞きたいときや、トラブルがあった際にはサポートを必要とします。検討しているサーバー会社がどのような方法でサポートを受け付けているかを確認しましょう。電話対応は休日もしてくれるか、チャットでのサポートはあるか、メールの応答にどれほどの期間を要するかなど、困ったときを想定して比較されると良いでしょう。

技術的なサポートの有無

レンタルサーバー会社により以下のような技術的なサポートがあることがあります。

  • ホームページの移転作業
  • WordPressの移転作業
  • メールサーバーのデータ一括削除
  • 初心者向けの設定委託

有料であることも多いですが、いざという時に頼れるというの大きな安心につながります。

自動バックアップ機能

業務中、システム障害などのトラブルが発生した際に、バックアップを行っていないとすぐにデータを復旧することはできなくなってしまいます。その結果取引業務やアクセスができない状況となり、信用の失墜、期間損失につながってしまうことがあります。それだけバックアップを取るということは重要であるのですが、手動で取るしかないサーバーでは取り忘れ等のリスクがあります。ただサーバーによっては自動バックアップ機能が無料で使えたり、オプションとして使用できることがあるのでこの項目もしっかり確認しましょう。

またレンタルサーバーには価格を抑えた格安サーバーと呼ばれるものもあります。月額料金が100円未満で利用できるものから、300円程度で利用できるものまであり、初期投資を抑え、試しに作りたいといった場合はこれらの格安サーバーを使うのも1つの手段でしょう。ただ安いだけにサポート体勢が不十分であったり、転送量の制限値が低く不安定なサーバーであったりしますので、本格的にビジネスとして使用する場合は慎重に選ばれると良いかと思います。

まとめ

今回は、ホームページを作る為に必要なサーバーについてご紹介いたしました。ホームページを公開する上で必ず用意しなくてはいけなく、準備方法にも種類があることを記載いたしましたが、基本的にレンタルサーバーを使用することをお勧めいたします。また運用実績が豊富である大手レンタルサーバー会社が安心です。レンタルサーバーを選ぶ際には、会社の規模や用途など、需要に合ったサーバーを選択することが大切になります。